変化。

4/12
217人が本棚に入れています
本棚に追加
/345ページ
「「いただきます!」」 光也の作ったたくさんの手作り料理を目の前にし、笑顔で手を合わせる二人。 光也とあずさはそう言うと夕食を食べ始めた。 それと同時に、いつも通りの他愛ない会話が行われる。 「……あ、そう言えばまだ聞いてなかったな。どうだったんだ?クラス替え。」 先に口を開いたのは光也。 「あ…うん、あおちゃんと柊くんとまた同じクラスになれたよ!」 光也のその言葉に笑顔でそう返すあずさ。 「それはよかったなぁ~!あとで母さんにも知らせないとな!」 あずさの嬉しそうな笑顔を見て、光也の表情も自然と笑顔になる。 「うん!でもね…担任の先生が塚本先生じゃなくなったんだ…。」 そう言ったあずさの表情が少しだけしょんぼりと曇る。 「そっか…。担任誰になったんだ?」 「蓮見先生……。」 あずさの口からその言葉を聞いた瞬間に、光也の表情が険しくなる。 「……蓮見?誰だそれ。」 学校の行事など、たまに母親代理で参加する光也だが、どうやら蓮見のことは認識がないようだ。
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!