探偵を始めたのは

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「ただいま」 「おかえり。早かったね」 私は今だに実家で暮らしている。 別に彼と同棲するのでもいいのだが、彼曰く、同棲すると結婚できないとか言うしやだ、とのことだ。 「やらなきゃいけないこと忘れちゃってて」 「それはたいへん」 「じゃ、自分の部屋行くから」 自分の部屋に入り、ベッドに倒れこむ。 そして、気持ちが落ち着くにつれ、怒りがふつふつと沸き上がってきた。 なんで、あんなのに邪魔されなきゃいけないんだか、ふざけないで欲しいわ。 あー、透明人間になりたいなー。 そして、仕返ししたい。 あ、そっか。作っちゃえばいいんだ。 それから半年、私は一生懸命研究に打ち込み、完成させた。
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