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あやまち
教室。窓の外は雪が舞い散り、田舎風景を雅に飾り立てる。
私はかつて住み慣れたこの町をぼーっと眺めた。
うん、変わってない。
その事に安心する私の精神年齢は少し老けているのだろう。
内心苦笑いして教室の扉へと視線を移す。
まだ彼は来ない。
部活に行っている幼なじみを待って早二時間。もう四時だからそろそろ部活は終わって良いはずだ。
置いていかれた?
と思ったが彼はそんなことしない。
自分に言い聞かせてまた窓の外を見る。
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