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「……ところで、話し方が昔と比べると大分変わったね?」
……なんて意地の悪い言い方。
たしかに、(あまり出ないけど……)気取った式典でもない限り、はすっぱな喋り方が抜けない。
城を半壊させたあたしは、貴族の子女達から珍獣の如く遠巻きにされ……
引退して街に住んでいたばあやだけが受け入れてくれて、そこが唯一安らげる居場所だった。
ばあやのお家に行っていた時だけ、同じ年頃の子供と遊ぶことが出来たし……
まっ、それも最初の1、2年だけだったけど。
子供のまま 成長しない身体じゃ、やっぱり爪弾きにされる。
何も知らない子供の方が、素直で残酷で ――…
それに、弟妹だけが遊び相手……なんて、正直ねぇ……
「こっちにも 事情ってもんがあるのよ」
「まぁ、だいたい見当がつくし、答えなくて良いけど」
「だったら最初から聞かないでっ!」
「僕にとっての10年なんて、昨日の事みたいなものだから 些細な事は気にしないだけ」
……さり気に頭撫でたりしないでよ。
あたし、これでも16歳の乙女なんだからっ!……って、どうやっても6歳にしか見えないか。
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