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この学校に入って良かった。
遅れて寮に入って良かった。
コンテストに立候補して、ホントに良かった。
ーーー出会えて、良かった。
「残ったら捨てるしかないんですもの、たくさん食べてね」
「作り過ぎだろ」
「これがもう夕飯だよね。でもホント、どれもおいしいなぁ」
「コウ、レースでイギリスに来たら教えてね? あ、まずはグレード上げが必要なのかしら。まぁ、いいわ、20年後だろうと、しっかり連絡するのよ?
またおいしいもの、作ってあげる」
「………………あぁ。機会があればな」
お別れなんて、悲しいけど。
また、会える。そう思う。
このチームは特別だから。良くも悪くも、全員が特別な「好き」でつながっているから。
「みんなで!! もう一回乾杯しましょうっ! ほら、アイリさんもっ!!」
「……クレハ? おかしいな、酔っ払うもの、何かあった?」
「ま、いいだろ」
「それじゃあ、コウとわたしの卒業と、クレハちゃんとソウの活躍を願って!」
「「「「かんぱーい!!」」」」
あぁもう、みんな大好き!!
【わたしを育成させてあげます】end.
読了ありがとうございました。
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