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ここから先は、テロリストの関係者と思しき少女が、潜伏している可能性のある場所。
たとえ、飛んでくる弾丸の衝撃をそらして、致命傷を避けるコーディングを筋肉に施していたとしても、油断をしてもいい理由にはならなかった。
やがて足元まで闇が満ちると、インナーコンピュータの機能の一つである“空間測定レーダー”をもとに、インナーディスプレイが見えない景色を描画した。
直後、真正面に浮遊する物体を見つける。
「BSA!」
すぐさま叫んで、危険を知らせるしぎな。
2人は左右に別れて飛びすさる。
ババババッ。
マシンガンの銃声が、耳にうるさく鳴り響く。
今の今まで立っていた場所のコンクリートが、敵弾を食らって砕けた。
敵の正体は、カブトガニのような形状のBSA。
その頭頂部にこちらをにらみ据える銃口が見える。
「手厚い……っ歓迎だな!」
左側に退避したケイトが、右手に持ったハンドガンを差し伸ばして発砲。
油断があったのかは知れないが、動きの鈍い敵機に2発のクラッシュ弾がクリーンヒットした。
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