・第1話〔4〕

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  『どうだろうな、奴らは隠れ家のことを一切しゃべってなかったそうだが、関連は分からない。 それから、隠れ家にあった“あの部屋”だが、何かが爆発したあとだったらしい。 床に付着していた成分の多くは、複雑な化合物が腐敗したものだった。 詳細は最終結果を待たないといけないが』     「それだ。 いったい何が行われていたんだ。 あの空間で……」     『さあな。 考えたくはないが、穴蔵の中で隠れてやらねばならんこと、だろうな……』      そこまで話して、何だか気重になってしまった。   しばらくどちらも沈黙が続き、イッサのほうからいとまを告げられた。     『さて、あとはファイルを読んでおいてくれ。 俺はこれから、板東まさぎのログを調べる』     「ああ、お疲れ。 何かあったらコールしてくれ」      しぎなは物慣れた指付きでチークボタンをダブルタップし、終話した。   ウィンドウが立ち消え、薄暗い部屋に静けさが戻る。   一息ついて、水気を吸収したバスタオルをソファのひじ掛けに投げやった。     「…………?」  
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