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「この中に役に立ちそうな機能が入ってます。
真ん中をタップして“スレーブ登録”すれば、すぐに使えますよ」
「ありがとう、恩に着る」
謝意を告げ、受け取ってさっそく初期設定を行うしぎな。
スリーステップで作業を完了させると、視界の端にアイコン群が現れた。
「カメラが3つ重なったアイコンをタップすれば、ホークアイシステムにアクセスできますよ」
とえりに言われた通りにすると、デスクの上に東奈市全域の3Dモデルが描画された。
同時に立ち上がった4つのウィンドウには、マップピンで指定されたレーダーカメラの映像が映っているようだ。
「この入力ボックスに日時を入力すれば、その時の録画映像が流れます。
ピンチアウトで拡大、レイヤー切り替えで公共施設の屋内も見れます」
一通りレクチャーを受け、ある程度扱えるようになったところで、しぎなは本腰を入れて監視を始める。
「分からないことがあれば、何でも聞いて下さい」
「ああ、その時はよろしく」
最後に言い交わして、とえりは自分の仕事に戻った。
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