・第1話〔4〕

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  「この中に役に立ちそうな機能が入ってます。 真ん中をタップして“スレーブ登録”すれば、すぐに使えますよ」     「ありがとう、恩に着る」      謝意を告げ、受け取ってさっそく初期設定を行うしぎな。   スリーステップで作業を完了させると、視界の端にアイコン群が現れた。     「カメラが3つ重なったアイコンをタップすれば、ホークアイシステムにアクセスできますよ」      とえりに言われた通りにすると、デスクの上に東奈市全域の3Dモデルが描画された。   同時に立ち上がった4つのウィンドウには、マップピンで指定されたレーダーカメラの映像が映っているようだ。     「この入力ボックスに日時を入力すれば、その時の録画映像が流れます。 ピンチアウトで拡大、レイヤー切り替えで公共施設の屋内も見れます」      一通りレクチャーを受け、ある程度扱えるようになったところで、しぎなは本腰を入れて監視を始める。     「分からないことがあれば、何でも聞いて下さい」     「ああ、その時はよろしく」      最後に言い交わして、とえりは自分の仕事に戻った。  
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