・第1話〔5〕

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  直後に無数の銃弾が乱れ飛ぶ。     「ちぃっ、仲間か!? リングメイル、ON……!」      被弾に備え、姿勢を低くしたまま衝撃偏向機構を起動させておく。   まさか捕まえたテロリスト以外に仲間がいたとは、全くの計算外だった。   銃声がまばらになり、ようやく角の向こうをうかがえる。   男たちは皆、少女に従って通路を奥へと逃げてゆくようだ。     『発砲は避けて! その子、丸腰よ!』     「撃ってきたのは周りだろ! 残党に気付かなかったのか!?」     『ざ、残党……? どういうこと?』      怒り顔の課長とは、なぜだか微妙に会話が噛み合わない。     「6人だ。 あの子を護衛してる……!」      言って角を飛び出すしぎな。   最後尾の一人に照準を合わせ、ハンドガンの引き金を引く。   ズドンズドンと、立て続けに発砲したが、人影は何事もなく薄暗がりに走り込んでいった。   手応えはあったのだが、向こうも“リングメイル”などといった抗弾機能のコーディングを施しているのかもしれない。  
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