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連射が続いている内に相手の死角を縫って肉迫。
相棒を払いのけてできたすきに、しぎなは男の腕に蹴りを入れ、武装を解除させておく。
「ぎゃっ!」
カシャンッ。
持ち主の悲鳴とともに床に落ちたSMGは、回転しながら遠くへ転がった。
なおもしぎながフルフェイスヘルメットを片手でつかみかかる。
そうして身長差もあまりない男を持ち上げて、勢いよく硬い壁に打ち据えた。
「ぶっっ!!」
めきりとヘルメットが変形し、男の脳をつぶしにかかる。
あっさりと抵抗がなくなって、そいつの腕が両方ともだらりと垂れた。
『しぎな!
そっちに行った、3人!』
作戦前のブリーフィングで打ち合わせた通り、別動員として警備室へ向かったはずのケイトから通信が入る。
気付かぬ内に、後方でエレベーターが開いて新手の男たちが現れた。
「はっ!
こいつッ!!」
こちらを見つけた彼らは、さっそく怒号を上げて肩からさげていたSMGを振り立てる。
しぎなは敵弾が飛んでくると同時につかんでいたヘルメットを取り離し、横っ飛びにその場を退いた。
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