遊んでかない

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「はあ」 「信じていない?」 「いえいえそんなことはないです」 「大丈夫ですよこんな荒唐無稽な話を信じろというのが無理です。でも、この家大学教授の自宅にしてはお金がずいぶんかかっているとは思いませんか?」  そういえば、変わった趣味は別としてかなりのお金がかかってそうだ。そもそもこんな特殊な家、特別製になるだろうから相当な額になるだろうと先生は思いました。 「それもこのコンピューターのおかげです。世界の株価、経済、すべてほぼ100%で予測できるんですから、お金を稼ぐなんて朝飯前です。」 教授は自分の言葉に興奮しているようです。 先生は口をはさみました。 「でも、健二君は友達を欲しがっているようですよ」 「先生、そこが違うんです。健二は友達の輪に入りたいという気持ちはないんです。この家に入れて助けてあげたいという気持ちなんですよ」 「というと」 「ノアの箱舟というのはご存じですか」 「あの大洪水から逃れるという」 「そう、世界は大洪水に見舞われノアは家族と数匹の動物とともに逃れ人類を再建していく」 どんどん話にのめりこんでいく教授に先生は恐怖を感じた。また同時に話に引き込まれていった。 「それと同じことを我々も行おうというのです。健二も学校の同級生を助けたくて呼んでいるのですが理解できなくて。ああそうだそれと健二の健康は大丈夫ですよ。健二の体は弱いわけではない。私の計算だと人間は120才ぐらいまで生存可能ですそのためには体の消耗を少なくしなければならない。細く長く生きる研究の結果ですよ。」 先生も頭の中がおかしくなってきそうだった。 「ちなみに私たち親子はこの世から脱出予定です。この家、変わったデザインだと思ったでしょう核シェルター兼ロケットになっているのですよ。人類の大混乱がおさまった後地球に戻ってきて、世界をつくり直すつもりです。えっ、親子でそんなことできるかって?それはこの未来予測ロボットと別室に格納されている同レベルの知能を持った超高性能ロボットが数台用意されているから大丈夫ですよ。備えあれば患いなしですね。あっはっはっは......。」
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