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「はいはい。祥子さんはいつものコーヒーね。君は何が良いかな?」
晴海がそう女子高生に聞くと、
「あっ、き、昨日はすいませんでした。せっかく声をかけてもらったのに。」
女子高生はすごい勢いで晴海に向かって頭を下げてそう言った。
「そんなに気にしないで。」
晴海は笑顔でそう言うと、女子高生の頭を上げさせて、
「飲み物何がいいかな?」
と再度聞いた。
「あっ、な、何でも大丈夫です。むしろ飲み物なくて大丈夫です。」
女子高生は慌てたようにそう言った。
「そっか。じゃあ、フルーツジュースは好きかな?」
女子高生の答えを聞いて晴海はそう聞き返した。
「は、はい。好きです。」
「了解。」
晴海はそう言って店の外へ出て行った。
そんな晴海を見ていた女子高生に、
「隣に喫茶店があってね、そこに買いに行ったんだよ。」
と祥子は声をかけ、
「さぁ、奥へ行こうかね。店の中じゃ狭くて話づらいからね。」
と店の奥へ向かった。
そして奥のドアの前に着くと、
カチャッ。
ドアを開き、
「どうぞ。」
と言って女子高生を中へ入れた。
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