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『竹林』と自分の名前を呼ばれた人は、
「は、はい!」
すぐにそう返事をして祥子の所へやってきた。
やってきたのは、小柄で穏やかそうな優しそうな女性だった。
祥子の元へやってきた竹林に、
「竹林、あなたこの子の担当になりなさい。実力があるのは今、作品を読んだからわかるでしょう。」
と祥子が言った。
その祥子の言葉に、
「はい、それはもちろん!」
竹林は力強く頷きながらそう言った後、
「でも三浦先輩が担当じゃなくて良いんですか?」
と聞いた。
「三浦は担当をするヒマがないわよ。それに私は三浦の次にあなたをかってるの。しっかりやってちょうだい。」
祥子はそう笑顔で言った後、
「この子は私が久しぶり逸材だと感じた子だから伸びるわ。でもそれはあなたの育て方しだいよ。希さんをしっかり育てなさい。」
竹林にだけ聞こえる声の大きさでそう言った。
それに、
「!!わかりました。・・・責任もって担当させてもらいます。」
竹林は一瞬驚いたものの、真剣な顔をしてそう返した。
その返事を聞いて、
「よろしい。」
祥子は満足そうに頷いた後、
「希さん、今からこの人と今後についての話をしてくると良いわ。」
いまいち状況を掴めず、オロオロとしている希の方を向いてそう言った。
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