・第1話 「その一言を求めて」 後編

46/69
前へ
/238ページ
次へ
そんな希に、 「えっと・・・希さん、あっちでお話しましょう。」 竹林が笑顔でそう言った。 それを聞いて、希は祥子の方へ顔を向けた。 すると、 コクリ。 祥子は笑みを浮かべたまま頷いた。 それを見て希は頷き返すと竹林と共に部屋を出た。 2人が部屋を出た後、 「さて今から土屋、三浦、高宮と話があるからほかの人は戻っていいわ。今日の事を忘れず仕事に励みなさい。」 と祥子がいい、部屋の中にいた土屋、三浦、高宮以外は祥子に頭を下げて部屋を出た。 そして4人になったところで、 「希さんの作品を読んだ感想を聞かせてもらおうかしら、土屋?」 祥子は土屋達3人の前に椅子を引っ張って行き、それに座りながら土屋に聞いた。 その祥子の問いに、 「あっ、は、はい・・・2つとも良い作品だと思いました。話も面白くて引き込まれますし、絵もオリジナリィを感じました。特に2つ目に読んだ作品の方は連載にしても面白くなりそうでしたね。」 最初は祥子のオーラにどもったものの、土屋は自分の思った事をそのまま答えた。
/238ページ

最初のコメントを投稿しよう!

365人が本棚に入れています
本棚に追加