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祥子の問いかけの意味を理解し、
「・・・・・・・・・。」
図星をつかれ何も言えない高宮は顔を下へ向けた。
それを見て、
「図星をつかれたからって顔を下に向けて逃げるんじゃないわよ。はぁ・・・あなたみたいな人確かにどこの部署もいらないでしょうね。」
祥子はあきれた様にそう言った後、
「『自分の好きなものじゃないからわからない』ならまだ少しは救いようがあるわ。でも、あなたはわからないじゃなくて、自分の好きなもの以外は興味もない・・・見下している所があるでしょう。」
と続けて言った。
その祥子の言葉に、
「そ、そんな・・・。」
『そんなことない』と言い返そうとした高宮だが、
「さっきも言ったけど言い訳は結構。あなたの対応を目の前で見た私にはそうとしか思えなかったから。何を言われてもあなたの見方は変わらないわ。」
とばっさりと切る祥子。
そして、
「で、この人がそういう感じだとわかっていて引き取ったあなた達は何をしてるの?もちろん知っていたわよね。なのに、勝手なことをさせたいたのね?」
と言いながら高宮から土屋と三浦に視線を移した。
祥子の言葉に、
「そ、それは・・・そ、そうなってしまうんですけど・・・。」
とどもる土屋。
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