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そして続けて、
「そしたら『良いと思います。祥子さんなら絶対に大丈夫になると思います。』って自信満々に言ってくれたぞ。」
と付け加えた。
それを聞いて、
「……はぁ、わかったわ。引き受けてあげるわ。」
祥子はため息を吐きながら言った。
その祥子の返事に、
「さすが。いや、うけてくれると信じてたよ。さっそくだが、明日からそっちへ行かせるからよろしく。」
社長は椅子から立ち上がり、祥子の所へ行くと肩をパシパシ叩きながらそう言った。
そして、
「圭祐もいいな。嫌だというなら辞表を明日までに俺の所へ持ってこい。」
高宮の方を向いてそう言った。
それに高宮は、
「わ、わかりました。明日から津田さんの所へ行きます。」
迷うことなどない、やめなくて済むのならと即座にそう返事した。
その高宮の返事を聞いて、
「明日、7時にこの会社の玄関にいなさい。迎えをよこすから。あと、生半可な気持ち・・・やめたくないの気持ちだけで私に教わろうとしてるなら相当な覚悟がいることだけは言っておくわ。死ぬ気で教わることができないならたたき出すから。」
高宮の方を向いて、祥子は一気にそう言った。
その祥子の言葉には威圧感があり、さっそくくじけそうになる高宮だったが、
「は、はい、よ、よろしくお願いします。」
と何とか頭を下げて言った。
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