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そして店の中に入ると、
「荷物、この隅にまとめましょう。」
台車を持ってきた晴海が高宮に気付き、そう言った。
高宮は晴海に言われたスペースを見て、
「ここだけじゃ置ききれないと思います。あと45箱くらいあるみたいですよ。」
そう言うと、
「えっ!45箱?!」
晴海が驚きの声を上げた。
そして、
「祥子さんの頼んでた本は10箱くらいだって言ってたのに。」
晴海はそう言うと、荷物に貼られている伝票の送り主を見た。
そこには、
『石内朝子(イシウチ・アサコ)』
と書かれていた。
「えっ?石内さんから・・・ちょっと祥子さーーん!」
晴海は祥子を呼びに行こうとしたが、それよりも呼んだ方が早いと大声で祥子を呼んだ。
それに、
「どうしたの大きな声出して。何か間違って届いてたの?」
と答えながら祥子が店へと出てきた。
祥子の姿を確認すると、
「いや、今きてる荷物祥子さんが頼んだものじゃなくて、石内先生から送られてきてる荷物みたいなんだけど。」
晴海がそう答えると、
「朝子さんから…。」
祥子はそう言って荷物を見て少し考えこんだ。
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