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祥子の話を聞いて、
「なるほど、そういうことね。それで石内先生が亡くなったってわかったんだ。」
今の状況が少し理解できた晴海。
「そうよ。多分、今日のうちに連絡がくるとは思うわ。」
祥子がそう言った後すぐに、
♪♪~♪~~
祥子の携帯の着信音が鳴った。
「言ってたらかかってきたわ。晴海、高宮と一緒に箱をあけて中身をメモしててちょうだい。」
祥子は晴海にそう指示をしてから店の奥の部屋へと入って行った。
残された2人は、
「あけて中身を確認するのはいいけど、もしかしてこの箱の中身って『ムーブの森』クラスの貴重な本ばかりなのかな。」
「そうだとしたら扱いに気を付けないとですね。」
「そうですねぇ。まぁ、貴重な体験だと思って楽しみましょう。いずれあっちにも置くでしょうし、どれ読みたいか検討つけておくのもいいかもですよ。」
「はい!」
というやり取りをした後、箱の中身のチェックを始めた。
それから約30分後。
「で、あんた達は何をしてるの?」
電話を終え、奥から出てきた祥子はもの音のしない静かな店内に『まさか』と思いながら2人の所へ向かい、様子を確認した後、怒りでこめかみをピキピキさせながらそう聞いた。
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