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それに、
「そうね。でも、どうにもできないわ。はぁ・・・それにしても最近怒りを感じる事が多くで嫌だわ。」
祥子はため息を吐きながらそう言った。
「確かにね。で、怒ってる理由は?」
晴海はいい加減教えてくれという様に再度祥子が怒っている理由を尋ねた。
すると、
「わかってるからそんなに急かさないの。ちゃんと説明するから。でも、別々に説明するのは手間だからみんなが揃ってからよ。」
祥子はそう答えた。
その答えに、
「みんなって、俺と高宮さんと祥子さん?」
晴海がそう聞くと、
「あと周くんもよ。」
祥子がそう付け加えた。
それに、
「周さんも?」
久木まで呼んで話をすることがあまりないため、ますます首をかしげる晴海。
「そうよ。近々ここに最低な人達がくる予定なのよ。その人達の事を話すのとその時の対処法も併せて色々と話があるから。」
祥子はそう淡々と言った。
この祥子の言葉に、
「わかった。じゃあ、お茶の用意しておいた方がいいね。周さんは緑茶だよね、ばあちゃんはコーヒーの方がいい?」
自分が思っている以上の厄介ごとがあるのだとわかり、そう聞いた。
「私も周くんと同じでいいわ。いつもの部屋は今、箱でいっぱいだからと図書部屋の隣の部屋で話をしましょう。」
「了解。」
晴海はそう返事してお茶の準備をしに行った。
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