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~回想~
「あなたは……誰だったかしら?」
祥子は自分を呼び止めた人物を見て、少し考えた後記憶にない人物だったためそう聞いた。
「あっ、すいません。私、浜島法律事務所の浜島(ハマジマ)と申します。」
相手は慌てた様にそう言って名刺を祥子に差し出した。
その名刺を受け取り、
「弁護士さんね。どおりで記憶にないはずだわ。呼び止めるってことは話があるのかしら?…すぐに終わる話?」
祥子はそう聞いた。
「いえ、すぐにはすまないと思います。」
祥子の問いに浜島は申し訳なさそうに答えた。
それに、
「わかったわ。ちょっと待ってくれるかしら?一緒に来た人たちに挨拶をしてくるから。」
祥子はそう言い、
「はい、どうぞ。ここでお待ちしています。」
浜島がそう言ったのを聞いて、祥子は『用事ができたのでここで別れる』ことを一緒に来た人たちへと言いに行った。
そして浜島の所へ戻ってくると、
「お待たせしてごめんなさい。どこで話をするのかしら?」
と浜島に聞いた。
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