Yellow × Room

2/7
前へ
/268ページ
次へ
~~♪ (ん…なんか、音がする…) ~~♪ (てか、あったか…なんだろ、きもちぃ…) ~~♪ (…って、ココどこだよ!?) 「!?ぃい、ってぇ!!」 まただ、いつの間に眠ってたんだろう。 フワフワ漂ってた意識が戻ると同時に起き上がった。 自分の身体の状態も忘れ勢いよく起き上がったせいで、全身が軋み激痛に苛まれる。 モフモフとした手触りの良い毛布がハラリと身体から落ちた。 『…寝てたら?ま、どっちみち動けないだろーけど』 「!?、なっ… その時だ、突然背後から聞こえた声。 驚きに飛び上がり、振り返る。 そこには以前椅子に座ってた時と同じように、ポータブルゲームの画面に視線を固定したままの、黄色の男がいた。 一面仄かな黄色の壁に囲まれた部屋の隅の方、布製の椅子に両足を上げ、体育座りのような体勢で、せわしなく指を動かしてる。 さっきから聞こえてた音はどうやらそのゲーム機から流れていたらしい。 少し目にかかるうっすらと茶色味のある髪がうっとおしいのか、フルフルと首を振りソレを払った。 「、なっ…なんで…」 (オレいつの間にコイツの部屋に…?てか、服…着てる…なんで…?) 確かオレ、"ソウジ"って奴の部屋の前で…? そこからの記憶なんてない。 どうやってココへ連れて来られたのか、それにこの服はもしかしてコイツが?そんなことって…有り得るのだろうか。 「廊下に倒れられてりゃ邪魔でしょ、だから連れて来ただけだよ。それに、今日はワタシの番だしね」 「っ…」 その言葉に、昨日"ソウジ"にされたことが脳裏をよぎる。 今日はコイツの番、てことは今日はこの男がオレを…? また昨日や、一昨日のような行為を繰り返すの? (、やだ…っもう、あんなのっ…)
/268ページ

最初のコメントを投稿しよう!

410人が本棚に入れています
本棚に追加