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ぽかぽか陽気の中、鐵がゴロリと床に寝転がっている。
「いい天気だな……」
ウトウトと微睡んでいると、日差しを遮るように鐵に影が落ちて。
「鐵ー、昼寝か? 無防備だな」
からかうようにニヤリと笑う金が、横たわる鐵の上に覆い被さってきた。
「金、邪魔だ」
「そんな邪険にするなよ。俺も一緒に昼寝したいだけなんだからさ」
「まぁ、一緒に昼寝くらいなら……おい、金!」
金の口唇が頬に触れ、抵抗するように鐵が金の肩を押す。
「何をしているんだ」
「鐵が気持ち良く昼寝出来るように、手伝ってやろうかと」
「手伝いって……んっ!」
反論させる間も与えないように、金が鐵の口を自分の口唇で塞ぐ。
「んっ……ふっ」
ヌルリと入り込んできた金の長い舌を、鐵は抵抗の意味を込めて自分の舌で押し返す。
でもそれはすぐに金の舌に絡め取られ、あえなく無駄に終わった。
「ふぁっ……は、ぁっ……」
口唇を離すと鐵の目がトロリと蕩けていて、嬉しそうに金の口角が上がる。
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