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「鐵、可愛いな」
「金のバカっ……あっ……!」
服の裾から金の手が差し込まれ、直接肌を触れられた事で鐵の身体がビクリと揺れた。
「あ、やっ……どこを触っている……!」
「鐵、お腹を撫でられるの好きだろ?」
「好きじゃなっ……んっ!」
否定しながらも鐵の身体がビクビクと震えている。
「ほら、こんなに気持ち良さそうにしてる」
「してなっ……!」
「金! 何してんの!」
その行為を止めたのは、銀の一声。
金の背後に立った銀が、普段は穏やかな目を吊り上げ金を睨み付けていた。
「何って、じゃれ合ってただけだ」
「嘘だね、鐵が怯えてるじゃない」
ゲシッと金の身体を蹴って退かした銀が、組み敷かれていた鐵を抱き起こす。
「鐵、大丈夫?」
「銀……」
「あぁ……そんな蕩けた顔しちゃって……。本当に可愛いな、鐵は」
「可愛くなんかっ……んむっ!」
再び否定しようとした鐵の口を、今度は銀の口唇が塞ぐ。
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