雪が綺麗と笑うのは君がいい

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「……え……?」 頭の中が、真っ白になる。 そんなの、まるで……。 「ワインが美味しいとか、雪が綺麗とか、色々な事を思うとき、いつも隣には有坂さんにいて欲しいんです。」 そんな言葉、まるで 「……プロポーズみたいじゃないか……。」 思わず呟いてしまった有坂に、颯太が 「伝わった!」 嬉しそうに笑った。 「嘘……。」 まさかまさかまさか。 「崎谷くんには、まだまだ新しい出会いも、将来の色んな可能性もあるんだよ!なんで、こんな……!」 嬉しさよりも、心配の方が先に立つ。 「なにそれ?」 「君が30歳の時、僕は40歳で、君が40歳の時、僕は50歳だよ?!そんな、簡単に考えるなんて……!」
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