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途端、不機嫌そうに颯太が有坂の口唇を手で塞いだ。
「俺は、例えば40歳の時、若くてピチピチのギャルがいても、一緒にいたいのは有坂さんなんです!俺の気持ちをないがしろにしないで下さい。」
キッパリ言い切られて、何も言えなくなる。
信じてもいいのだろうか?
一緒にいる事で、颯太が後悔するような事にならないのだろうか。
涙で滲んだ視界の中、颯太が不安気に見つめている。
「……で、答えは?」
胸が詰まって、とても言葉にできない。
ただうなづいて、窓越しに頬を寄せた。
颯太は「ぃよっしゃー!」と小さく叫んで、ぎゅっと有坂を抱きしめた。
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