2

27/27
前へ
/340ページ
次へ
「なんで無理して飲んだ?!」 おかしくて笑いながら乾の隣りに座る。 「ここに友達来たの初めてだし、なんかそういうのしてみたいじゃん。」 ちょっと照れたように、けど自分でもおかしいのだろう、最後は笑い出した。 なんか、こういうのいいなぁ。 今までに比べたら、ホントに自分の楽しみのために生きている気がする。 「なんか、こういうの、いいなぁ。」 あ、うっかり声に出してしまった。 「だな。」 屈託なく乾が笑うから、もうそれはそれでいいや。 俺は、やっと自分の人生を生き始めたんだ。
/340ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1117人が本棚に入れています
本棚に追加