悪夢

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 そりゃそうだろうよ。 どの経路を辿ったって結局はそれしかないだろう。 別の誰かが投げやりに補足。  でも、 そいつぼくじゃない。 そいつは魔だ!  哄笑が辺りに響き渡る。  名前をつければいいってもんじゃないだろう? バケモノ? 怪物? 天使? 裏モードの、 紅い、 碧い、 あるいは黄色い、 黒い……  脳の中を信号が鋭く貫き、 両手の感触が通常に戻る。 眩暈がする。 クラッと……。  やがて気づくと何か柔らかいものを掴んでいる。 それにはミミズ腫れが浮かんでいるが死んではいなくて、 けれど生きてもいなくて、 大きな眼が限界まで見開かれ、 ぼくを見つめる。
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