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「最近鬼が活発と聞いて出てきてみれば……」
なんて新見さんは呟き困った顔をしている。
「あー。まず、藤堂。お前大丈夫か?立てるか??」
「あ、はい。って何で俺の名前を?!」
「それは後で話す。それより早く帰るぞ」
そう言って新見さんは帰ることを促す。
「ほら、お前も……って大丈夫か??」
そう言って私の顔を見た瞬間新見さんはもっと困った顔をする。
「……ご、ごめ、……なさい」
―――二度も助けて貰って。
「……何がだよ。」
そんな彼の不器用な優しさにまた涙が出る。
「……何がなんでも諦めるなよ」
そう言って新見さんのお店である“錦”へ行くことになった。
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