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「さっきの“おもちゃ”が無くなったからなぁ」
そう言いながら気を失っている武田さんをみてから、私たちを見る。
虎河くんも私も刀を構える。
――が、まるで、蛇に睨まれた蛙。
そんな感覚だ。
足が地に吸い付いている感覚だ。
そして彼は私を見る。
「俺は虎熊童子。お前、もしかして茨木が言ってた子??」
そう言って上から下まで見られる。
そして彼は「なんだかなー」と言いながら何やら考えているような顔をする。
私はそんな彼に目を細める。
そして彼は思いついたかの様な顔をして私に声をかける。
「ねぇ、知りたい??」
私に問う。
「何を??」
「そんな怖い顔しないでよ」
そう言いながら満面の笑みを浮かべる鬼。
「まぁ、気になったから君に聞くね」
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