第10話

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その言葉に一瞬、時が止まった気がした。 ―――“茨木の気”?? 茨木ってあの“茨木童子”?? それに“気”って何?? その言葉が頭の中でグルグルと、まわる。 「そんな顔ってことは知らないのかな??」 そう言いながら私に近づいてくる彼。 「それとも、気のせいかな???」 目を細めながら、満面の笑みで、ゆっくりと。 “茨木童子”と“気”という単語がグルグルと頭の中でめぐり巡る。
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