第10話

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「――い、葵!!」 誰かが、名前を呼んでる。 「しっかりしろ!!!」 ―――しっかり?? 「飲まれるな!!」 その言葉でふと、我に返る。 「こう、がくん??」 私の腕を掴む虎河くんの表情はとても焦っていた。 ―――あぁ、私は鬼に引きずり込まれそうになったんだ。 「葵、」 虎河くんは私を掴んだ手をはなす。 「大丈夫だ」
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