第10話
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それはまるでスローモーションに見える。 私の剣も近くにあるが、もう、防げない。 かと言って、避けられもしない。 それほど刀先が近くにあるのだ。 虎河くんの「……葵っっっっ!!!!」と悲痛な叫びが聞こえる。 心の中で「ごめんね」と謝る。 そして私は目を瞑った。
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