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その声で目を開ける。
私の頭上で刀と刀がぶつかり合って火花を散らしていた。
まさか、いるはずのない人間がここにいたからだ。
黒いスーツ。
耳にはピアス。
金髪のワックスをした無造作な髪。
「遅くなってわりぃな」
そう言って敵を思いっきり吹き飛ばす。
「に……に、新見さん……」
開いた口が塞がらない私の顔に、新見さんはへらっと笑う。
そんな彼の姿に思わず涙が出る。
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