第10話

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「怖かったよな」 そう言って私の頭をポンポン、と撫でる。 そして、あやす様に抱きしめる。 「“今回”は互いに楽しめそうにねぇからまた“大舞台”で楽しもうじゃねーの」 新見さんが口を開く。 「頭がキレる人だねー。いいんじゃん??気に入った」 私は二人の顔が見えないから表情は分からないが、声が一段と低いのが分かる。 「ちなみに名前は??」 「俺の名は新見。新見だ」 そう答える新見さんを上から下まで舐めるように見る。 「そう。またね。楽しみにしてるよ」 そう言って虎熊童子は消えていった。
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