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「怖かったよな」
そう言って私の頭をポンポン、と撫でる。
そして、あやす様に抱きしめる。
「“今回”は互いに楽しめそうにねぇからまた“大舞台”で楽しもうじゃねーの」
新見さんが口を開く。
「頭がキレる人だねー。いいんじゃん??気に入った」
私は二人の顔が見えないから表情は分からないが、声が一段と低いのが分かる。
「ちなみに名前は??」
「俺の名は新見。新見だ」
そう答える新見さんを上から下まで舐めるように見る。
「そう。またね。楽しみにしてるよ」
そう言って虎熊童子は消えていった。
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