エピローグ

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 救急隊員と母が冷静に話をしてくれる。それを呆然と見ている宇梶さんに気づく。 「宇梶さん、もし良ければ少しついてきてもらってもいいですか……?」 「えっ」 「子どもが生まれることの奇跡、宇梶さんが結んでくれた縁ですから……」  救急隊員に抱えられながら立ち上がった私は、お腹を抑えながら、また襲って来た陣痛の合間に宇梶さんに声をかけた。
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