第1章 真の悪と心の悪

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俺とレンは同じ群で育ち小さい頃から一緒に狩りの練習をしてきた。そしてレンの両親はレンが幼い頃に人間によって狩り殺されたのである。 そのためレンは人間に対して物凄い敵意を持っているのと同時に警戒心も群れの中で一番であった。 「しっ、コハクあれを見ろ。ニンゲンが火を持って歩いている。匂いと明かりの数からして少数だ。見つからないようにしろよ」 レンはそう言うと身をかがめてゆっくりと進み出した
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