第1章 真の悪と心の悪

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俺が草むらから顔を出してレンと合流すると人間に襲いかかった群れの長のオオカミが前に出て来た。 どうやらその群れのオオカミを殺したから群れを挙げて復讐をしていたという。 バラバラになった人間を眺めると赤やら紫の装束を着て変な細長い帽子を被っていた。 どこか今まで見た人間より気高い雰囲気を纏っていた。 俺とレンは人間を襲った理由を聞いて納得したが、やはり俺には人間を殺すという行為は苦手であると分かったのだった。 ……そう、この日の出来事が俺たち狼を人間が狙う理由になった。
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