2人が本棚に入れています
本棚に追加
ぽっかりと大きな穴が空いた気がした。
タチバナは私の事をそんな風に思ってくれていたなんて…。
なんて返事をしたらいいのだろう、今の関係は崩したくないのに…。
「どうしたら…」
大きく電車が揺れる度に、力の抜けた体も左右に揺れ動く。
こんなに揺れていたら、涙が絶対に流れてしまう。
そんなこと電車は関係なく大きく揺れた。
今だけは無人車両で良かったと思う。
こんな泣き顔を見られたら堪ったもんじゃない。
足元には数滴、涙が溢れていて、また一滴二滴と数を増やしていく。
最初のコメントを投稿しよう!