衝動

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パーキングに着くと、姉の車と言うより義兄の趣味なのか赤色に近い紫色のワゴン車が1台だけ停めてあった。 「車買い換えたの?」 「あの人、最近ぶつけちゃってね派手に…修理するより買った方が安いって言うから…」 「あ、そうなんだ」 数ヶ月会っていないだけでそんな事があったんだと、本当に姉が遠くに遠くに離れていってしまっていたんだ。 「後ろは乗らないで、荷物置くから」 「分かった」 私は姉に言われた通り、助手席のドアを開けて。座席に腰を下ろした。 姉も運転席に腰を下ろして、シートベルトを締めていた。 「お姉ちゃん、大丈夫?」 「行きも運転してきたし大丈夫よ」 ふんっと鼻息を荒くし、力こぶを見せて張り切っていた。
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