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「おーい、おい、起きて。着いたわよ」
すっかり姉の運転でも寝てしまっていた。
相当、寝不足なのかなと思いながら目を擦った。
「ああ…ここか」
車から30分程で着くデパートの駐車場の中に居た。
姉はここで買い物を済ますのだろう。
「ふふん、どうよ!私の運転で眠るほど安心してたのね!私も成長したわー」とそんな事をぶつぶつと姉は呟きながら車から降りていた。
あまりにもうるさいので「早く行こうよ」と私は急かすように促した。
すると姉はむっと口をへの字にして不満げそうな顔をした。
「もうわかったよ、安心したよ」
「あら、やっぱり!上達したんだわ」
私は諦めてしょうがなくそう言うと、コロッと機嫌を変えて腕を組んできた。
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