衝動

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バターの香りが漂う店内は空腹の私には堪らない。 トレーに可愛らしいパンを乗せていく。 「私、後これー」 ポンと丸い形のキャラクターパンを乗せて、姉は私にお金を渡した。 「ベンチで待ってる」と言い、姉は店内から出て行った。 私も適当に食べたいものを乗せてレジへと並んだ、昼時だからか店内奥の食事スペースは子連れで賑わっていた。 確かタチバナもこの近辺に住んでいることを急に思い出した。 私の家からの駅から2駅前で降りるので、確かに一致する…。 まあ今はそんなことに納得する必要がない。 私はこれまたオシャレな袋にまとめられた数個のパンを受け取り店内を足早に出た。
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