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授業が始まってもハナちゃんは私を茶化してきて、クスクスと笑っていた。 「ねえ~、ヨッちゃんいつからなのぉ?」 「だから、付き合ってないよ」 私は呆れた声で返事をすると、ハナちゃんの隣の席のカワシマが茶々を入れに口を開いた。 「なあ、リュウはどうなんだよ」 タチバナは横に向いて座り、顔はカワシマの方に向いて話している。 「え?どうって、なに?」 2人でニヤニヤと私を見つめ、タチバナが私の肩に手を置く、私はその手を払い退けた。 「リュウ、ざんね~ん」 「タチバナ君、彼女に冷たくされてんじゃん」 ハナちゃんは甲高い声で笑い、携帯をこちらに向け、その様子を撮っていたらしい。 「なあ~、俺寂しいよお~ん。マリマリ~」 私の名前を下で呼び、気持ち悪い泣き真似を見せてきたので私も対抗して「リュウ君」と呼んでみせた。
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