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(神...)
その言葉を、心の内で反芻しながらも妙に俺は納得した
「で、その神様とやらが俺に何の用があるんだ?」
「そうですね、ですがまずは貴方のお名前をお聞かせくださいませんか?」
その神と名乗る女性は微笑みを崩さず聞き返す
長く風になびく美しい黒髪を耳にかける姿は確かに神々しさもあった
「俺は【薊 高遠】アマシ タカト」
神と同じく黒髪だが、俺にはその女性のような神々しさもなく平凡だ
「タカト様、ありがとうございます」
女性は少しだけ息を吸い込みそのまま言葉を続ける
「勝手ながらタカト様には私の手伝いをしていただくことになりました」
その言葉を飲み込み女性に先を促すが
「よろしければご一緒にお茶でも飲みませんか?」
「そうだな、そうさせて貰おう」
少しだけその言葉に偉そうだなと自己嫌悪しながら席に着いた
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