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どんなやり方でも
僕を満足させられると?
「九条さん……」
「ん?」
音を立てて
指をしゃぶる。
「そんな風にされると……僕、おかしくなりそうだよ」
――そのとおりだ。
「おまえが欲しいんだ。この指も唇もその瞳も――全部」
「ハァッ……ン」
どうにもできない独占欲が
彼を荒々しい雄にする。
「僕は……あなたの物だよ。あなたの」
言ったって聞かない。
僕は嘘つきだもの――。
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