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翌日。
凪が我が家へやってきた――。
「編集長にお伺いを立てたら、嘘みたいだけど許可が下りた」
一眼レフのカメラを構える。
「ただし、やるからには徹底的に」
「つまり?」
「君の尻尾を掴んで来いとさ」
今日は夕べとは打って変わって
広い居間に僕ら2人きり。
「尻尾ねえ――まだ生えてるかな?」
「なに?」
「いや、こっちの話」
徹底的に悪魔の尻尾を抜かれた。
昨夜の余韻に浸りつつ
僕はソファーに足を投げ出した。
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