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「いや」
「吸ってたじゃない?あの夜」
「いつもじゃない」
「じゃあどんな時に?」
下からじっと僕に見上げられ
居心地悪そうに凪は目を泳がせる。
「そりゃ……口寂しい時に」
「口寂しいって?」
誘惑してもらわなきゃいけないのはこっちなのにな。
「口寂しい……そのままの意味さ」
「分らない。専門分野だろ?言葉の意味を教えてよ」
緊張しきった偽バトラーの足に
僕はそっと指先を伸ばして触れた。
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