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「会長、これなんですけど」
副会長の春日は、生徒会長である小鳥遊の前に、某栄養ドリンクの瓶を置いた。
「これが透明になれる薬だと?」
「はい、私のおじさんが〇―〇製薬に勤めていまして、そこで秘密利に研究・開発されたそうです」
生徒会室にはいつもの顔ぶれで、会長の小鳥遊、副会長の春日、児玉・小松・檜山の五人が顔を並べていた。
「うぅむ。そんなSFじみた物が目薬の会社からリアルに現れようとは…」
「おじさんが言うには、公安の潜入捜査とかでの使用目的で、ガチです」
二人とも真顔。
「ちょ、待てよ。なんでそんなもん学校にもって来てんだって。絶対嘘だろ」
「小松くんキムタクですか?それともホり…」
「春日、答えるとこそこじゃないでしょ!?てかなんで持ってきたのよ」
「檜山さん、食いつきましたね?透明になってみたいですか?」
「えぇ!!…まぁ…興味なくは無いカナ」
「なってみますか?」
「はぁ!?アタシが飲むってこと!?」
「実はですね、表だっての臨床試験ができないらしくて、わたしにサンプルを少し分けるから、感想を聞かせてくれって言われてるんですよ」
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