第1章

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全員、顔を見合わせる。 「…飲むのか?これ」 「ぜひ!」 「春日くんは飲んでみたのか?」 「嫁入り前の女の子になにさせるんですか!?」 「いや、それは君のおじさんに言いたまえ」 「それに男性に頼むのには理由があります」 「ほう?」 「体は透明になっても、服は消えないんですよ」 「…………………」 「…あえてそれを」「変態会長!」 「男性と女性ではリスクが違うのです」 「いや男でも全裸ってことだろがよ」 「男性は一つ隠せばいいですが、女性は二つ以上あるんですよ」 「………………」 「じゃ、じゃあここは会長が」 「いやいや小松くんが」 「いやいや、ここはあえて児玉が」 「…………ムリ」 「「児玉がしゃべった!」」 そこで春日は、腕時計を見た。 「この時間、ちょうど陸上部の女子が練習終わる時間ですね」 「陸上部の、女子ってあの、平志摩ゆうかがいるあの!」 「あの『美しすぎる陸女』って言われてテレビの取材まで受けてたあの平志摩君が」
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