プロローグ

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 校門を目指しながら、景子は「やれやれ、今日も何事もなしかぁ」と、溜息をつきながら空を眺めた。  ゴンタロウと怪事件を解決するようになってから、もう気分は警察官と同じだった。  もっとも将来の進路は、OLで結婚したら普通に主婦になるつもりでいる。  なぜなら、戦いに明け暮れるハードな高校生活を送れば誰でもわかる。何事もない日がどんだけ素晴らしいか、(もう命懸けで人助けなんてゴメンだ!)と、叫んで、どこかへトンズラしたい。早く一般市民になりたい。普通の高校生活に戻りたい。それを切望している景子だった。
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