第一章 幽霊部員

7/12
前へ
/23ページ
次へ
   *  そんなわけで、渋々、景子はモップを武器に女子空手部の更衣室を覗いてみたのだが、平野が言うように、息遣いらしきものが聞こえてくるにもかかわらず姿が見えない。  で、気味が悪いので、部室のドアを少しだけ開けて、極道の妻のようなドスの効いた声で威嚇した。  「こらー! ここは女子空手部だよ、ウチってドSぞろいだから、腕の一本も覚悟してもらわないとね、覚悟しな!」
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加